「スポットライト 世紀のスクープ」真実を求めた記者達の実話

2002年にアメリカのある新聞社が、世界を揺るがす内容を報道しました。カトリック教会の神父による性的虐待事件です。この記事で、長年沈黙しかできなかった事件の被害者が声をあげ、ローマ法王を動かしました。

スポットライト 世紀のスクープでは、圧力や妨害を受けながらも真実を伝えようと奮闘した記者達の熱意を描きます。

(トップ画像出典:https://longride.jp/spotlight-scoop/story.php)

スポットライト 世紀のスクープの概要

2002年にアメリカのカトリック教会の神父による性的虐待事件を報道した地方紙のストーリーです。

映画の概要
  • 公開:2015年
  • 上映時間:128分
  • 年齢制限:なし
  • 主演:マーク・ラファロ
  • シリーズ:なし
  • 受賞歴:アカデミー賞(作品賞、脚本賞)/ゴールデングローブ賞(最優秀作品賞(ドラマ)、最優秀監督賞、最優秀脚本賞)

カトリック教会という世界にまたがる巨大な権力に屈せず、真実を報道した「ボストン・グローブ」紙の記者たちの苦労と執念を感じますね。

スポットライト 世紀のスクープの出演俳優

スポットライト 世紀のスクープの出演俳優は、他のヒット作品でも主演や重要な役を演じています。アベンジャーズシリーズに出演している人が多く、このシリーズが好きな人にはおなじみの顔かもしれません。

マーク・ラファロ(マイク・レゼンデス)

アベンジャーズシリーズでハルク役を演じています。ハルクの印象が強く、普段の顔と一致しないですね…。舞台俳優としても活躍しています。

【マーク・ラファロ】アベンジャーズのハルク役をこなした人物とは!

2019年7月28日

マイケル・キートン(ウォルター・“ロビー”・ロビンソン)

1989年公開「バットマン」「バットマンリターンズ」で主演を務めました。「トイ・ストーリー3」や「カーズ」などのアニメ映画では声優で出演しています。

レイチェル・マクアダムス(サーシャ・ファイファー)

シャーロック・ホームズシリーズでは、ホームズを誘惑する女性を、「きみに読む物語」ではヒロインを演じました。アベンジャーズでは、2017年「ドクター・ストレンジ」に出演しています。

レイチェル・マクアダムスの経歴は?出演作品や恋愛事情まとめ。

2019年3月12日

リーブ・シュレイバー(マーティ・バロン)

「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」や「大統領の執事の涙」に出演。また、アニメ映画「スパイダーマン スパイダーバース」など声優としても活躍しています。

ジョン・スラッテリー(ベン・ブラッドリー・Jr.)

アベンジャーズでは、アイアンマン(トニー・スターク)の父親役を務めました。また、他にもMARVELの「アントマン」や「テッド2」などヒット作品に出演しています。

スポットライト 世紀のスクープのストーリー

2001年の夏、ボストン・グローブ紙に新しい編集局長のマーティ・バロンが着任する。マイアミからやってきたアウトサイダーのバロンは、地元出身の誰もがタブー視するカトリック教会の権威にひるまず、ある神父による性的虐待事件を詳しく掘り下げる方針を打ち出す。その担当を命じられたのは、独自の極秘調査に基づく特集記事欄《スポットライト》を手がける4人の記者たち。デスクのウォルター”ロビー”ロビンソンをリーダーとするチームは、事件の被害者や弁護士らへの地道な取材を積み重ね、大勢の神父が同様の罪を犯しているおぞましい実態と、その背後に教会の隠蔽システムが存在する疑惑を探り当てる。やがて9.11同時多発テロ発生による一時中断を余儀なくされながらも、チームは一丸となって教会の罪を暴くために闘い続けるのだった・・・。

(引用:https://longride.jp/spotlight-scoop/story.php)

ボストンで起きたカトリック教会の性的虐待事件とは?

ボストン・グローブ紙が報道した神父の性的虐待事件とは、どのような内容でしょうか。

カトリック教会の神父は、一生独身の男性に限られます。ボストンはカトリック教徒が多く、教会が生活の一部に密着していました。

ボストン・グローブ紙の定期購読者の半数がカトリック教徒という会話が示す通り、カトリック教会がボストンではかなりの影響力を持つことがわかります。

教会の神父は、本来「清く正しい」存在であり、皆から尊敬される人でいなければいけないのです。その神父が児童へ性的虐待をしていた事実が発覚すれば、教会の評判が落ち、教会の維持にも影響します。

そのため、事件が発覚すれば神父を別の教会に異動させたり、病気で休暇を取らせる…など事件の隠ぺいを組織で繰り返していました。

そして被害者は、神父に虐待を受けた事実を他人に知られる恐怖から告白できずに生きていたのです。正直被害者が話す内容を聞き続けるのが大変でした。しかし、体験した本人が辛く公表したくないことでしょう。

数々の圧力、妨害…そして9.11

ボストン・グローブ紙の記者達は、教会の性的虐待事件について調査を根気強く続けました。作品中で描かれる取材は、わずかな手がかりを基に地道に進められています。実際はもっと大変なものだったでしょう。

記事を公開するまでには、教会の間接的な妨害や、9.11事件など多くの障害がありました。ここでは記者たちが直面した出来事を紹介します。

ボストン・グローブ紙の障害
  • 神父を訴えた弁護士は、教会の要請で弁護士団体の監視対象となり、事件の詳細について話すことが出来ない。
  • 事件を担当した弁護士が教会と直接交渉をし、詳細を話さない代わりに報酬を得ていた。
  • 事件の被害者は、自分に起きたことがショックで誰にも話せない、自殺した人もいて被害の内容が正確につかめない。
  • 学校は、神父が生徒へ虐待をしていた事実を知っても、評判などを心配し、見ていないふりをして公表しなかった。

組織の腐敗がここまで進んでいると、宗教が何のためにあるのかわからなくなりますね…。

カトリック教会はどうなった?

ボストン・グローブ紙が性的虐待事件の報道をした後、事件を起こした何百人もの神父が告発され、世界中で同様の事件について調査がされました。エンディングで事件が起きた都市の一覧が流れます。

まず、表示された都市数を見て、想像以上の多さに衝撃を受けました…。この中に日本の都市名はありませんでしたが、各地で同じ事件が起きていると考えるとぞっとします。

カトリック教会は、この一連の問題が報道された後、たびたび再発の防止に努めているようですが、性的虐待事件はいまだに各地で起きています。

ヴァチカンでは、現在も聖職者の性的虐待問題に対し、会議まで開き対応を迫られています。(平成31年2月のBBCの記事の一部です)

キリスト教カトリック教会を揺さぶる性的虐待スキャンダルをめぐり、ローマ法王庁(ヴァチカン)で21日からの3日間、特別会議が開かれることになった。

ローマ法王フランシスコは先に、男性聖職者による修道女の性的暴行について、フランスでは「性奴隷」扱いしていたケースもあると認めたばかり。

こうした事態を受け、法王は9人の枢機卿を招集し、特別会議の開催を決めた。

現代のカトリック教会にとって最も喫緊な危機について、法王は指導力を発揮し、実行可能な解決策を見出さなくてはならない。

教会関係者による性的虐待のニュースは世界中で明らかになった。教会は聖職者による犯罪を隠ぺいし、自らの倫理的権威をぼろぼろにしたと糾弾されている。

法王はさらに、虐待の風潮拡大を許した教会の思い込みや姿勢、慣行などにも立ち向かわなくてはならない。取り組むべき問題の規模は、想像を絶するものになるかもしれない。

特別会議ではまた、130以上の国のカトリック司教協議会会長が招集される。しかしこれは、少なくとも1980年代から教会をむしばんできた病理に取り組むための、第一歩にすぎない。

(引用:https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-47315445)

ピューリッツァー賞とは?ボストン・グローブ紙が受賞した理由

カトリック教会の一連の事件を報道したボストン・グローブ紙は、2003年に「ピューリッツァー賞」を受賞しました。この賞は、報道関係者にとって栄誉でもあり、悲しい一面を持つものでもあります。

ピューリッツァー賞とは?

ピューリッツァー賞は、1917年に設立されて90年以上経つ、アメリカで権威のある賞です。対象は、アメリカ国内で報道された記事や写真で、政治や文化などの分野に関係なく選ばれます。

過去に受賞したジャーナリストやカメラマンの中には、取材先の紛争地域や暴動の最中に襲われて命を落とす人も多くいました。

日本人も3名受賞しましたが、3名とも取材先で襲撃される、銃で撃たれるなど事実を伝えようと取材先で奮闘する中で亡くなりました。

教科書に掲載されるほど影響を与えるピューリッツァー賞

ピューリッツァー賞を受賞した作品が、教科書に掲載されていることもあります。

この写真を見たことがある人は多いでしょう。ハゲワシが栄養失調の女の子を狙っているものです。1994年に受賞したこの作品は、内紛が続いていたスーダンの危機を伝えて、世界中にインパクトを与えました。

私もこの写真を最初に見たのは、社会の教科書だと覚えています。当時は写真の背景を知って、ショックを受けましたね。

ただ、受賞したカメラマンは、スーダンの危機状況を伝えたにも関わらず、このような状況で女の子を助けずに写真を撮ったと非難を浴び、自殺をしています。

ボストン・グローブ紙の受賞理由

ボストン・グローブ紙が受賞したのは、どのような理由でしょうか?恐らく、世界で権力を持っているカトリック教会が長年にわたって隠してきた犯罪に切り込んだことが理由でしょう。

内容次第では、教会の圧力で記事をすべて破棄される危険性もありました。そのような危険がありながらも、ボストン・グローブ紙は綿密な調査を続け、さらには確実な証拠をつかむために裁判までしています。

ボストン・グローブ紙の読者が事件の内容を知って離れていき、会社の存続にも影響が出る可能性もありましたが、それでも記事の公開を選択しています。

世界中で被害の調査が行われ、長年隠ぺいされた事実が明らかになり、各地で被害者が訴えを起こしました。それだけ問題の規模が大きく、影響を与えたことがわかるでしょう。

スポットライト 世紀のスクープの評価・コメント

数々の圧力や9.11という事件がありながらも、真実を追い求めた記者達の行動力に高評価をした人が多かったですね。また、アカデミー賞を受賞した作品のため、内容に期待して視聴した人もいました。

映画への評価
  • Amazon:4.3(レビュー33件)
  • Yahoo!:3.91(レビュー395件)
  • 映画.com:3.70(レビュー297件)

良い評価・悪い評価のコメント

高評価

この映画を観たとき私は、報道の核心をつくものだと感じた。報道の自由度が問題視されている今の世界にこの映画は訴えているのではないかと思った。作中の「この真実が公に出て誰が責任を取るんだ」「じゃあ真実を出さなかったら誰が責任を取るんだ」という会話には胸を打たれた。真実を追い求める記者たちのジャーナリズム精神がかっこよかった。また、絶対的な立場を利用して悪意を働いてるものがいるのは宗教の世界だけでなくほかの世界でも言えることで、これにより多くの弱い立場にいる人たちが苦しめられていることを再確認させられた作品でもあった。

(引用:https://eiga.com/movie/83636/review/01472591/)

普通

日本人だからか、クリスチャンじゃないからか今一つ来るものがなかった。信者にとっては人生を狂わせるほどの事件なんだろうけど。スゴく期待していた作品だったけど残念。途中あまり明らさまな協会側の妨害や、ライバル社の動きもなく、意外とアッサリな感じ。また、もう少しそれぞれの記者の個々の描写があってもよかったと思った。

(引用:https://eiga.com/movie/83636/review/01236873/)

低評価

事実に基づいて作られているせいか、淡々としすぎだと感じました。こういう表現するのなら、わざわざ、映画にする必要はなく、ドキュメンタリーとして出す方がより心に訴えることができるのではないかと思いました。一番重要なジャーナリストとしての信念もあまり強く感じることができませんでした。

(引用:https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/REANY1OGEDCJT/ref=cm_cr_getr_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B01KNO60YW)

低評価のレビューでは、「なぜこの事件が世界中で問題になるのかがわからない」という感想が多くみられました。

宗教が生活の一部として浸透していない日本人が見ると、神父の虐待が世界中で問題になったのか背景知識がないと理解が難しいですね。

スポットライト 世紀のスクープを見た感想

ボストンが宗教と密接に関わる都市という歴史を知らないと、ストーリーがあっという間に展開するので、「ボストン・グローブ紙の記者達は大変だったんだな~。」で終わってしまいます。

作品を見る前にボストン・グローブ紙が報道した内容について調べましたが、ローマ法王を動かす程の重大な事件とは、思いもしませんでした。

日本では海外のこのような事件が取り上げられません。おそらく宗教が生活の一部にはないので、興味を魅かれる内容ではないからでしょう。神父の性的虐待事件が起きていないことも、問題とされない原因ですね。

歴史で教会の腐敗と改革は学んでいましたが、現在も腐敗が進んでいると呆れるを通り越して笑ってしまいますね…。普通の会社と変わらないのに、世界中で権力を持っているのがおかしく見えます。

スポットライト 世紀のスクープの視聴方法

スポットライト 世紀のスクープは字幕・吹替がありますが、視聴方法は次の3つになります。

映画の視聴方法
  1. AmazonPrime:有料(字幕・吹替)
  2. NETFLIX:無料
  3. U-NEXT:無料(字幕・吹替)

AmazonPrimeは有料で視聴となります。NETFLIX、U-NEXTは会員登録は必要ですが、字幕・吹替両方とも視聴出来ます。お得に見たい人は、NETFLIXかU-NEXTを利用しましょう。

今回私はU-NEXTに登録して視聴しましたが、動画が止まる現象がよく起きました。ネットの回線状態を確認して視聴した方が良いでしょう。重要なシーンで止まったりしたので、個人的にイライラしました…。

VOD料金(税別)取り扱いのある媒体・ジャンル特徴無料体験期間
U-NEXT月額¥1,990映画、ドラマ、アニメ、雑誌、マンガ、書籍、R-18etc...・最新作の配信がダントツで速い
・1契約で4アカウント作成可能
・映画チケットの割引サービス
31日間
Amazon Prime ビデオ月額¥500
年額¥4,900
映画、アニメ、ドラマ、バラエティetc...・Prime会員になれば、買い物やその他のサービスもお得に利用できる
・月額料金がダントツに安い
30日間
ビデオマーケット月額¥500
月額¥980
映画、アニメ、ドラマ、韓流ドラマetc...・民放各局の人気ドラマが見られる
・韓流ドラマの取り扱い数が豊富
・取り扱い作品本数が圧倒的に多い
初月
Hulu月額¥933映画、アニメ、ドラマ、バラエティ、ニュースetc...・フジテレビと日テレ系列のアニメ作品が多い
・リアルタイムのコンテンツが豊富
2週間
FOD月額¥888映画、アニメ、ドラマ、バラエティ、雑誌、マンガetc...・フジテレビ系列の映画やドラマが豊富
・見逃し配信の期間が限定されない
31日間
dTV月額¥500映画、アニメ、ドラマ、カラオケ音源、ニュース、バラエティetc...・カラオケ音源がある
・過去に放映された海外映画が多い
・キャッシュバックキャンペーンがあり
31日間
WOWOW月額¥2,300映画、ドラマ、アニメ、スポーツ、音楽番組etc...・アーティストのライブ映像やスポーツが観られる
・人気作品のリピート放送がある
・アカデミー賞、グラミー賞の中継もある
初月
TSUTAYA TV月額¥933映画、ドラマ、アニメ、R-18etc...・ダウンロード機能付き
・TSUTAYAの宅配レンタルがセットになったプランがある
30日間
Netflix月額¥800映画、ドラマ、アニメ、ドキュメインタリーetc…定額、低価格で、いつでもどこでも、好きなだけ視聴することができ、広告は一切ありません。

まとめ

今回は「スポットライト 世紀のスクープ」を取り上げました。多くの人が触れたくないタブーに切り込むのは、覚悟が必要です。

日本では、触れてはいけない内容や事件について疑問を投げかけるメディアが少ないように感じます。以前と比較して個人でも情報を得やすくなりましたが、一方で正論を言えば批判や中傷されることも多くなりました。

元々新聞やTV局などのメディアは、自分の意見などを発表する手段として登場したはずです。それが今では、権力がある人達に都合良く利用される手段となっていますよね。

ピューリッツァー賞の受賞者が日本から近年出ていないのは、メディアが権力に利用されていることを象徴しているようです。日本のメディア各社は、ボストン・グローブ紙の真実を求める姿勢を学んでほしいですね。

映画をお得に見るなら、DVDショップでのレンタルもいいのですが、動画配信サイトを利用するのが非常にお得です。それぞれに特徴がありますので、まずは1度自分自身に合うサイトかどうかを確認してみてください。

無料体験期間を利用すれば、本登録時のサービスを使うことができます。

最新作を格安で楽しみたい人→無料トライアル実施中!<U-NEXT>

低価格無制限で映画を楽しみたい人→30日間の無料体験期間を試す<Amazon Prime>

ABOUTこの記事をかいた人

シドニー

総合職→事務員→Webライター(予定)。ペンギンがいる水族館にいくことが趣味。他にキックボクシングも修行中。最近は投資にはまり、資産運用とお金に関係するキーワードを見ると興奮する変人。投資はFX、ロボアド、投資信託、株式など知り合いからやりすぎと言われる。