映画「白鯨との闘い」の内容をネタバレ無しで徹底解説!

海のただ中、船の真下に突如として現れる巨大な影…。想像を絶する巨躯を誇る鯨との壮絶な闘いを描いた「白鯨との闘い」の概要をお伝えしていきます。

『気になっていたけど、まだ観たことが無い!』という方に向けて、「観よう!」という決意の後押しのための情報まとめです。

「白鯨との闘い」の作品情報

本作「白鯨との闘い」の、基本情報をまとめてご紹介していきます。

  • 公開日・・・2015年12月11日(アメリカ)/2016年1月16日(日本)
  • 監督・・・・ロン・ハワード
  • 脚本・・・・チャールズ・リーヴィット
  • 制作・・・・ジョー・ロス 他
  • 主演・・・・クリス・ヘムズワース
  • 上映時間・・121分
  • 配給・・・・ワーナー・ブラザース
  • 音楽・・・・ロケ・バニョス
  • 制作国・・・アメリカ合衆国

「白鯨との闘い」のあらすじ

本作は、トーマス・ニッカーソンという男の回想という形式をとっています。

かつてエセックス号という捕鯨船の乗組員として航海に出て、巨大な白いマッコウクジラと戦い生還した人々の最後の生き残りがトーマスです。

冒頭

アメリカの作家ハーマン・メルヴィルが、小説の題材に関する取材のためにニッカーソン夫妻のもとを訪れるところからこの物語は始まります。

ハーマンはトーマスからかつての経験を聞き出そうとしますが、トーマスはそれを頑なに拒否。しかし妻の説得により、彼は重い口を開きます。

ここから、「白鯨との闘い」を描くトーマスの回想が幕を開けるのです。

回想序盤

物語の軸となるのは、オーウェン・チェイスというベテランの航海士です。

名家の嫡子にして捕鯨船は未経験のジョージ・ポラードを船長に迎え、エセックス号は捕鯨の航海に出航します。

しかし、待てど暮らせど鯨が現れません。鯨油が取れないのは、主な燃料として鯨油を使用する島の人間にとっても、乗組員一同にとっても由々しき事態なのでした。

そんな中オーウェン達は、補給のために立ち寄った島で鯨の群れに関する情報を耳にします。

白鯨との遭遇

『見渡す限り一面の鯨だった。一日に凄まじい量の鯨油が手に入るはずだった。アイツさえいなければ。

という一抹の不穏さを感じさせる情報をもとに船を進める一行。行けども行けども鯨の姿は見つからず、船員たちが不安を感じ始めたその時、待望の鯨の群れを発見します。

喜び勇んで捕鯨を開始する一行でしたが、その眼前に”敵”が姿を現します。

他の追随を許さぬほどの巨躯と、一風変わった白い体色をもつ、噂の『白鯨』が出現したのです。

戦闘

男たちが乗るのは捕鯨船エセックス号。目の前に鯨が現れたら当然やることは一つ。白鯨にも果敢に攻撃を仕掛けますが、なんとその白鯨はエセックス号本体に対して体当たりをしてきたのです。

エセックス号を優に凌ぐ巨体から繰り出される攻撃の破壊力に、為す術なく船は大破・沈没してしまいます。

そしてここから、地獄ともいえる漂流生活が始まることになるのです…。

「白鯨との闘い」のキャスト

ここでは、メインの登場人物に絞って、そのキャラクターとキャラクターを演じたキャストの方々をご紹介していきます。

一等航海士 オーウェン・チェイス(クリス・ヘムズワース)

エセックス号の一等航海士であり、本作の主役とも言えるベテランの航海士です。演じるのは『マイティ・ソー』のソー役で有名なクリス・ヘムズワース。

いかにも頼れる海の男といった風貌。内面も見た目を裏切りません。

今作でエセックス号は、出航直後にちょっとしたトラブルに見舞われるのですがこれを華麗な機転と身のこなしで難なく回避。すぐに船員たちの信頼と尊敬を集めます。

出産を控えた妻を置いて航海に出ることになったオーウェン。果たして彼は無事に生還し、妻と子供との再会を遂げることはできるのでしょうか。必見です。

船長 ジョージ・ポラード(ベンジャミン・ウォーカー)

捕鯨基地ナンタケットの名家、ポラード家の嫡子であるジョージ・ポラードは、2012年公開の映画「リンカーン/秘密の書」で主演エイブラハム・リンカーンを演じたベンジャミン・ウォーカーが務めます。

自分の出自に誇りを持っているジョージ。また今回の航海では、失敗することでポラード家の家名を汚すわけにはいかないという重責も背負っていました。

自身の身分に対する驕りからか、はたまた双肩にかかった責任の重さからか、船員たちとは摩擦や衝突が絶えません。

そんな彼がこの命がけの航海を経た先でどういう変化をしていくのか。注目です。

キャビンボーイ トーマス・ニッカーソン(トム・ホランド)

若き日のトーマス・ニッカーソンを演じるのは、「スパイダーマン」シリーズ ピーター・パーカー(スパイダーマン)役で大人気のトム・ホランドです。

14歳の孤児で、捕鯨船に乗船するのは初めてのトーマス。その若々しさやたどたどしい挙動を見事に演じていました。

大海原と運命の荒波にこれでもかというほど翻弄されることになりますが、オーウェンや他の船員たちの荒っぽくも優しい(?)助けを受けて何とか適応していきます。

今作は彼の回想という形式をとっているため、時々そのシーンを振り返って老年期の彼がコメントを挟む、などという一幕も観られます。(老年期のトーマスを演じるのはブレンダン・グリーソン)

吹替版「白鯨との闘い」のキャスト

吹替版でメインキャストを演じている声優の方々をご紹介していきます。

オーウェン役 三宅健太

凄腕の一等航海士オーウェン・チェイスの日本語吹替は、三宅健太氏が務めます。

近年人気の高いアニメ「僕のヒーローアカデミア」にて、伝説のヒーローであるオールマイト役を演じるなど、『頼れる強い男』のイメージが強い三宅氏。

吹替においてはクリス・ヘムズワースを担当し、本作「白鯨との闘い」以外にも「ブラックハット」や「ホース・ソルジャー」、「マーベル・シネマティック・ユニバース」シリーズで同俳優の日本語吹替を務めています。

アニメやゲーム、吹替やドラマCDなど、幅広いジャンルで活躍し数多くの出演実績を持つ人気声優です。

ジョージ役 置鮎龍太郎

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https://www.aoni.co.jp/search/okiayu-ryotaro.html

エセックス号船長、ジョージ・ポラードの日本語吹替は声優・置鮎龍太郎氏。

近年のアニメ―ションにおいては、「BLEACH」朽木白哉役、「聖闘士星矢 セインティア翔」双子座のサガ役など渋さを伴った美しき役に定評があります。

吹替においては、ケニー・リン、スコット・フォーリー、スティーヴン・フォン、テイラー・キッチュといった多くの俳優を担当しており、その人気と実力の高さが伺えます。

三宅氏同様、幅広いジャンルで活躍されている人気声優の一人です。

トーマス役 河西健吾

キャビン・ボーイのトーマス役を務めるのは、声優・河西健吾氏です。

吹替においては俳優 スターリング・ナイトを直接担当しています。

アニメーションにおいては、2015年放送の「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」三日月・オーガス役で初主演を務め、注目を集めました。

翌年2016年公開のアニメ「三月のライオン」でも主人公の桐山零役を務めており、その際原作者である羽海野チカ氏に『輝く闇のような声』と評されたとのことです。実際の声は本編で確かめてみてください。

「白鯨との闘い」のロケ地

本作の主要撮影は、ロンドン及びハートフォードシャーにある撮影スタジオの、リーブステン・スタジオで行われていますが、島でのシーンはスペインのカナリア諸島のうち二島でも撮影されています。

一島はランサローテ島。典型的な火山島で、島東部のティマンファヤ国立公園には、約200㎢もの広範囲に及ぶ火山地形が広がっています。人口はおよそ十四万人(2010年時点)。

もう一島はラ・ゴメラ島。こちらも火山島で、円形をした小規模な島です。人口はおよそ二万人(2006年時点)。

どちらも火山を地形の礎とする島で、作中の荒々しい自然の風景を映し出すのにうってつけの景観です。

「白鯨との闘い」の予告編映像

こちらが「白鯨との闘い」の予告編映像(60秒版)になります。

巨大な生物を見ると、本能的な恐怖のようなものがせりあがってくる感覚がありますね。特にラストの、圧倒的な大きさの尾びれが目の前で海面を叩くシーンは印象的です。

荒れ狂う大波に揉まれる船の様子や白鯨との戦闘で破壊されていく船内の様子が非常にリアルで、キャストの皆さんの命がけの熱演にも注目です。

また本作では、この60秒の予告編に収まりきらないシーンにも沢山の見どころが存在します。是非本編をチェックしてみてください。自然の恐ろしさと美しさを実感できるはずです。

「白鯨との闘い」の原作

映画「白鯨との闘い」の原作は、「復讐する海 捕鯨船エセックス号の悲劇」です。著者はナサニエル・フィルブリック

冒頭でも少しご紹介しましたが、この著書は捕鯨船エセックス号がマッコウクジラによる襲撃を受け、船首に穴が開いて沈没するという1820年に起きた実際の沈没事故をもとに書かれた作品となっています。

小説 「白鯨」

白鯨と聞いて思い浮かべるものに、世界的に有名なハーマン・メルヴィルの長編小説「白鯨」がありますね。

アメリカ文学の代表的な名作であるこの小説「白鯨」は、1820年のエセックス号沈没事故をモデルに書かれた作品なのです。

そして、その事故に関する記述である「復讐する海 捕鯨船エセックス号の悲劇」とハーマン自身の捕鯨船経験をもとに「白鯨」は書かれました。

映画「白鯨との闘い」内でも、エセックス号事件の生き残りであるトーマスにハーマンが取材を行い、その情報をもとに脚色・創作して「白鯨」の出版に至るという史実と似た展開になっています。

「白鯨との闘い」への世間の評価

本作「白鯨との闘い」への、ネット上の評価をいくつか抜粋してご紹介していきます。

『鯨漁の迫力が凄いです。生き延びる為に全ての生き物が全力で闘っているんだなと考えさせられました。

『船長と一等航海士の対立しながらも最後には正義を貫くいい話ですね。捕鯨のみならず、海洋生物保護のメッセージあり?それはともかく場面が迫真的で面白かった。』

『映像、描写は素晴らしい。一緒にそこにいて試練を共にしているかのような気分になる。白鯨のシーンも凄い。ただ邦題の白鯨との闘いはストーリーのメインではなく、どちらかというと漂流中のサバイバルが印象的。』

(出典:映画.com https://eiga.com/movie/79815/review/all/2/ より)

映像技術や場面描写への高評価が印象的ですね。一方で、『白鯨との”闘い”を銘打っているのに迫力に欠けた』という意見も一定数存在していました。

その原因としては、史実を映画にする上で作り手が伝えたかった事故の凄惨さや、投げかけたかったテーマ性が”闘い”を求めて映画を観る人たちと合致しなかったということが挙げられるのではないでしょうか。

「白鯨との闘い」を筆者が実際に観てみた感想

これでもか!というくらい、自然とそこに住まう生き物に人間が叩きのめされます。

そしてその自然に生かされているのもまた人間なんだと、観ているうちにスケールの大きな思想に脳内を支配されていくような、そんなある種の圧倒的なパワーを含んだ作品だと感じました。

映像作品として成立させるためにある程度の誇張や脚色・改変等はあると思いますが、これに準じる出来事が実際に起こったということを考えると、同時に背筋が凍るような思いもしました。

感じ方は人によると思いますが、筆者はやや海が怖くなりましたね。陸地での生活最高です。

まとめ

以上が「白鯨との闘い」の情報まとめとなります。あなたの『観たい!』という気持ちを後押しできていれば幸いです。

物語の核心部分へのネタバレを避けるため、当然意図的に触れていない本編についての情報もあります。ぜひ一度本編映像(121分)をご覧になってみてください。きっと期待以上の感動と予期せぬ発見があるはずです。

「白鯨との闘い」は執筆現在、dTV、Netflix等で視聴できるようです。Amazonprimeでは無料配信は行われておらず、レンタルする必要がありました。

想像を絶する自然の雄大さと、命と魂をかけて鯨を追う男たちの粉骨砕身の奮闘。映画「白鯨との闘い」、まだ観ていないという方必見です!

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